ピアノ奏法
パリのサロンでフレデリック ショパンの演奏を聴いた人々は、その繊細で優美な演奏に心を打たれました。
ショパンはピアニスト・作曲家でしたが、生業はピアノ教師。とても高いレッスン料だったのは有名です。独特と言われたその奏法はショパン自身があみだし、指導も画期的でした。
昭和の時代、日本のピアノ指導は指先を立てるドイツによる奏法が主流でした。
昨今は指をなだらかに伸ばし、打鍵後、手のひらで受け止めるように演奏する「ショパン奏法」の流れを受けた指導法が増えてきています。
突き詰めると奥が深い奏法ですが、まずは「なだらかに伸ばす指」での弾き方ができると響きが美しく、力まず楽に弾くことができます。
ピアノを習いたての時期は音を出すだけで終わってしまいがちです。「演奏」には、やはりフォームが大切。
早い時期から弾き方に根気強く取り組むことが、力まない良い演奏につながります。
基礎力をきちんと身につけて、美しい音で弾けるようにしたいものですね。