演奏会用アレグロ
19世紀後半に活躍したスペインの作曲家エンリケ・グラナドス。以前、講師演奏で「演奏会用アレグロ」を弾きました。
作曲された当時はロマン派後期。民族音楽への回帰が強まる中、グラナドスはショパンに憧れます。
「ショパンのショと聞いただけでうっとりするんだ……」
スペインと優雅で上品なパリが合わさったようなこの曲は、マドリード音楽院の作曲コンクールで、一等賞を獲得しています。
曲想が思い浮かべば、奇異なほど夢中になるグラナドスでしたが、懐が深く後進の指導のために「アカデミア・グラナドス」を設立しています。
スペインの世界的女性ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャはこのアカデミーの卒業生です。
今回はそのラローチャの演奏を紹介します。