作曲家を知ろう⑤
ニコロ・パガニーニ(1782~1840)は鬼才といわれるヴァイオリニスト・作曲家です。
当時、それまで演奏されたことのないような高度なテクニックを用いた曲に、聴衆は驚き、ヨーロッパ中が彼を称賛しました。
シューマン、シューベルト、ショパン、リストなど、たくさんの作曲家がインスピレーションを受け、作曲しました。リストの「ラ・カンパネラ」はパガニーニのヴァイオリン協奏曲2番の3楽章を編曲したものです。
奔放な性分のパガニーニは、賭博にあけくれ多額な借金をかかえたり、作曲した楽譜を他人に決して見せないなど、なにかと逸話の多い人物ですが、華やかで技巧的な作品は今でも人気があり、よく演奏されます
一方で、あまり知られていませんが、ギターの曲も作っていました。
ヴァイオリンとギター、ギターソロの作品は、ヴァイオリンの曲とは印象がだいぶ違っています。作風は古典的で素朴。多くは若い頃の作品で、青年パガニーニには女性ギタリストとの恋もあり、青春が垣間見えるような素敵な曲です。
今回はギター曲、ルイージアッタデモさんの「37のソナタ」からno.4 Rondoncinoを載せます。