イム・ユンチャン
今年の6月、アメリカで行われたバン・クライバーン国際ピアノコンクール。
優勝したイム・ユンチャンは18歳で史上最年少だそうです。
多くの人が彼の才能あふれる、音色豊かな演奏に驚き、感動しました。
そのイム・ユンチャンが演奏した「ラ・チ・ダレム変奏曲」は、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」二重唱「お手をどうぞ」をもとにし、管弦楽と一緒に演奏される変奏曲です。シューマンがこの曲を知り「ショパン、とにかく天才だ!」と言ったことでも知られています。初めてウィーンでショパンが演奏したときには大評判となりました。
作曲したときは17歳だった、希望溢れる若者のショパン。その後の人生を思うと切なくなりますが、イム・ユンチャンの演奏はとてもフレッシュで、若いショパンと重なります。
今回はコンクールでの独奏曲版の演奏を紹介します。