ダニール・トリフォノフ




先日、念願かなってダニール・トリフォノフさんの演奏をサントリーホールへ聴きに行きました。
長身で手足の長い、まだ31歳のロシア人です。
経歴は天才的で19歳でショパンコンクールを3位入賞したあと、ルービンシュタインコンクール、チャイコフスキー国際コンクールと名ただる国際コンクールで優勝。
オーケストラとのピアノ協奏曲を自作演奏し、アンサンブルも積極的に行うなど、世界で活躍しています。

今回のプログラムは古典派のモーツァルトから近現代のスクリャービンと、幅広いものでした。
テクニックは超一流で、難曲も技巧を感じさせず自然に弾きこなし、豊かな音色で聴く人を音楽に没頭させます。曲が終わると唖然としました。

特にラヴェルの「夜のガスパール オンディーヌ(水の精)」は夢のような時間。
波がゆっくりと弧を描くように聴こえるグリッサンド(鍵盤をなでるように演奏する)は忘れられないほど美しいものでした。

今回は、アンコールに弾いて下さったバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」がYou Tubeに載っていたので、紹介します。

2023年02月25日