桜
鎌倉にある鶴岡八幡宮へお花見に行きました。
まずは、八幡宮までの鳥居をつなぐ参道「段葛(だんかずら)」の桜を観賞。
500メートルもある道の両脇に植えられた満開の桜は、花のトンネルです。幻想的な風景が続き、たくさんの人が桜の世界へ吸い込まれて行くように見えました。
境内の名所である源平池の桜は水面を覆うように伸び、池に映る花の影が趣きを引き立てます。
本宮に上がる大階段にさしかかる時、「笙(しょう)」の音が聴こえてきました。
見ると白無垢の花嫁さんがやってきます。結婚式が始まるようでした。
「笙」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」による雅楽は、瞬く間に辺りをみやびで神聖な空気に変えます。1300年前からあるこの音楽に、人々が影響を受けてきたことを考えると、感慨深いものです。
所々に幹がごつごつとして年輪を重ねた、含蓄ある風貌の桜をみかけます。
長く大切に保たれてきたのがわかり、歴史を感じました。