花火
横浜へ花火を観に行くことになり、母の遺してくれた浴衣を着ていきました。帯は新調し、気持ちは新しく。
「みなとみらいスマートフェスティバル」という名の催しは、25分間で2万発もの花火が次々と打ち上げられます。いわゆる儚く散る花火とは違って、圧倒される華やかさ。すっかりハッピーな気分になりました。
「花火」というドビュッシーのピアノ曲は、ドビュッシーがパリ祭の花火を見た印象を作曲したといわれています。
始まりはかすかにきらめく音の粒たち。次第にたくさんの音が鍵盤を駆け巡り、万華鏡のように移り変わります。美しく怪しげな光や、はじけては散る花火が目に浮かびます。
曲の最後はフランス国歌のメロディーが遠くから聴こえてくるように演奏され、幻想の時が終わります。
今回はフランスのピアニスト、M・ベロフの演奏を紹介します。