音楽と感情
シューベルトのピアノソナタ13番。
私は最近、お気に入りの、その可愛らしい曲を弾いています。
1楽章の伸びやかなメロディー、幸せが訪れたような3楽章は弾いていて飽きることがありません。得も言われぬ感情を、直接受取っているように思うのです。
最近読んだ記事に、脳神経学者の大黒達也さんのこんなお話がありました。
大黒さんは認知科学から音楽について研究なさっています。
「私は音楽と言語はほぼ同じようなもの、と考えています。言語は境界線がはっきりしています。一方で、音楽は言葉では言い表せない、感情の空間を埋める役割を持っていると思っています。感情は、綺麗にカテゴライズされた「言語」より「音楽」の方が正確に表現できるのではないかと思うのです。」(ピティナより)
ピアノ教室の生徒さんには、耳を澄まし、聴こえてくるものに感動できるようになってほしい。音楽から創造力を養えるよう、いろんな演奏をたくさん聴きましょう。
では、ウィルヘルム・ケンプによる シューベルト作曲 ピアノソナタ13番です。