アンケート



お子様をピアノ教室に通わせる保護者の方は「ピアノを弾いて、豊かな時間を過ごせるようになってほしい」と、願っておられると思います。
ところが、お家での練習がはかどらず、レッスンと練習の間で悩まれる方は多いものです。

そこで、皆さんのお悩みの力になれればと、幼稚園から当教室に通い、今ではショパン、リスト、プロコフィエフなどの名曲を弾けるようになった中学生と高校生、計5人の生徒さんの保護者様に、ご家庭での親子の関わりについてアンケートをお願いしました。

すると、どのご家庭でも共通していることが2点ほどみえてきました。

①保護者様が「ピアノを楽しんでほしい」と心から思い、幼少~児童期は音楽教育に積極的に関わった。

②ピアノを続けてきたことで、楽しむだけでなく、努力する力、課題を乗り越える力が育まれたというご意見。

保護者様が「お子様と一緒に取り組む」ために、自身も音楽に関心をもち、練習を日常の一部にしていることがわかりました。

習い始めの時期や、練習時間、ご家庭での心がけなどを、アンケートの回答から抜粋させていただきましたので、ご覧ください。


『いつから習い始めたのか?』
・幼稚園年長(4名)
・小学校1年秋(1名)

『ご家庭での練習時間』
・少ない時5分多い時40分ほど
・1日30分〜最大3時間程度

「練習を嫌がる時や、10分程度の練習時は無理に強いないが、嫌いにならないよう促した」といった意識を持って取り組んでいるご家庭がほとんどでした。

『レッスン以外で、ご家庭で心掛けたこと』
・クラッシックのCDを聴かせていた。
・小さい時期は一緒に弾いたり歌ったりした。
・レッスン日には帰宅後、いわれたことを復習を兼ねて確認した。
・家事をしながら練習を聴き、良くなったところをほめた。
・時には親戚の方の前で演奏する機会を設けた。
・気分がのらない様子の時は、好きな曲を弾いて楽しさに目を向けるようにさせた。

『ピアノを習わせて良かったこと』
・目標に向けて努力し、舞台演奏をとおして成功体験したことで、その他の課題を乗り越える力が付いた。
・集中力が養われた。
・音楽を好きになり、ピアノを習っている学校のお友達と共感しあうことが出来た。
・学校の音楽の授業で苦労せず、他の楽器の演奏の習得に役立った。
・練習に没頭することで、リフレッシュできるようになった。


児童期のお子様とのコミニケションは思うようにいかないことが多いと思います。
ですがそんな中でも、保護者様の「ピアノを楽しんでほしい」という思いを諦めず、お子様に接していくことが大切です。

ピアノ演奏は音楽を楽しむものですが、技術を身につける「孤独な作業」でもあります。
小さなお子様にとって、保護者様からの応援が力になります。
お子様が音楽を好きになり、心の糧を得られるようになって欲しいですね。

このアンケート結果がご参考になれば幸いです。


2024年10月10日