3人のSi
アメリカにずっと住んでいる従姉妹がいます。彼女は細胞の研究をしているのですが、ピアノの腕前も素晴らしく、以前帰国した折にショパンのコンチェルトのピアノパートを弾いてくれました。
「私、ショパン、シューマン、シューベルトが好きなんだよね、siのつく作曲家。」
私も同感で、何か弾こうと思うといつも彼らの作品です。
ショパンは皆さんのよく知るワルツ、ノクターン、バラードなどとても素敵な曲ばかり。
その中でも、ショパンが本当に大切にしていたのは、二度と帰ることのできない祖国の踊曲『マズルカ』でした。彼は生涯に渡ってそれを作り続けていたのです。
シューマンは「溢れるあたたかな父性」があり、子供に向けた小品は特に、子だくさんだったシューマンの優しい眼差しが見えるようです。ぜひ生徒さんにシューマンからのメッセージを受け取って欲しいです。
シューベルトは音読みは難解ではないものの、センスと奥深さは演奏者の技術と理解を試されます。生徒さんにシューベルトを弾いて貰えるのは、私にとっても大変嬉しいものです。
3人のSi、どんな作品があるのか、ぜひ調べて聴いてみてはいかがでしょうか。